《過労死家族はひとりぼっちじゃない。》
《大切な人の代わりにはなれないけれどあなたの仲間がいます。》
「福岡過労死を考える家族の会」代表 安德 晴美(あんとく はるみ)です。
わたしは過労死遺族です。愛する家族を失うことは悲しく辛い体験です。
このことを私自身は体験しています。
中でも過労死は遺族にしかわからない特有の悲しみがあると感じます。
なぜなら理不尽に奪われた死であり、過労死は防ぐことができた死だからです。
「あの日仕事に行くことを止めていたなら・・・」
「こうなる前会社を辞めさせていたなら・・・」
「無理にでも病院へ連れて行っていたなら・・・」
かつて私も次々と様々な後悔に襲われ悲しみから解放されませんでした。
しかし、私はこの家族会と繋がることで救われ癒されました。
ひとりぼっちじゃないと思えたからです。
過労死を考える家族の会では、その辛さを言葉にし、聞いてもらい、同じ立場の人でないとわからない気持ちを共有し分かち合う死別の辛さをピアサポート(同じ立場の仲間同士による支援を)しています。
過労死遺族の願いは一つ「過労死のない社会」の実現。
家族会はその実現に向けた様々な活動をしています。
2020年1月7日記 代表 安德 晴美