これって過労死?一覧

「これって過労死?」

過労死か否かをどう判断するか?
入り口は難しく考える必要はありません。

「遺族が過労死と思ったら,それは過労死です。」

法的には,その過労死をどう立証するかという問題はあります。しかし,家族が過労死だと思う状態があるのであれば,それは「過労」によってもたらされたものだと考えて間違いはありません。
この基本スタンスを忘れないでください。

会社が労災と認めていないとか,労基署に相談したが過労死の認定基準にあてはまらないと言われたなどの事情があったとしても,あきらめる必要はまったくありません。
 大事なことなのでもう一度言いますが,

「遺族が過労死と思ったら,それは過労死です。」
どんなときでもあきらめない。あきらめない気持ちで法律相談を受けましょう。

ここでは,過労死に関する具体例などを紹介したいと思います。

過労死・過労による労災には様々なバリエーションがあります。人の個性が千差万別であるように,過労による症状のあらわれ方も千差万別です。ひとつとして同じような状況はありません。
とはいえ,過労死の認定にあたっては,ある程度の類型化がなされています。
大きな分類では,①脳血管疾患及び虚血性心疾患等の身体的病気の発症によるもの,②うつ病等の精神障害の発症によるものに分けられます。
過労は,様々な病気,症状を引き起こします。病名に関係なく,過労が原因といえるかどうかが重要です。

沈黙は次の犠牲者を生む―電通過労死事件 高橋まつりさんのご遺族より

「休職か退職か自分で決めるからおかあさんは口出ししないでね」と言ったまつり。2カ月後のクリスマスの朝、自分の人生を終わらせました。私は駆けつけた警察で娘の自殺の原因を尋ねられ、「仕事が原因です」と答えました。元気で強かった娘がどうして自ら…