「行政訴訟」とは?
行政訴訟とは,自治体や国などが,一般市民の権利義務に関して,その権利義務の変動を伴う処分行為について誤りがある場合に,その誤りを正す(取り消す)ための裁判手続きのことです。
「行政訴訟」にはいくつかの種類がありますが,特に過労死,過労自死事案に限定すると,ご遺族が労災申請したが,労災と認められなかった場合,その「労災として認めない」処分の取り消しを求めて裁判手続きを利用することとなります。これを処分取消訴訟といいます(行政事件訴訟法8条以下)。仮に裁判で「労災として認めない」処分の取り消しが言い渡され,確定した場合,労災の支給が認められることとなり,遡って労災で申請していた治療費や休業補償等が支給されることになります。