【体験談】初めての啓発授業

夫が亡くなって5年半、2022年11月に労災認定されました。

その後、福岡過労死を考える家族の会から啓発授業のお誘いがあり私の体験が、今から働く若い人たちの知識になるのであればと、参加することにしました。

2023年に3回の啓発授業に参加させていただきました。

弁護士の方と二人一組での授業。対象はすべて大学生でした。

初めての啓発授業は、久留米工業大学。ほぼ全員就職が決まっている男性生徒のみなさん。何を話したらいいのか正直迷いました。どう話せば伝わるのだろうか。自分自身を大事にすることの大切さをわかってほしいという思いでお話をさせていただきました。

夫が就職し、働き始めからくも膜下出血で亡くなるまでの出来事、当時小学1年生だった娘の夫にあてた手紙、生後10ヶ月の娘のこと、労災認定までの事すべてお話ししました。

話した後は、生徒さんたちからの質問もあり、真剣に聞いて考えてくれているんだと実感しました。

2回目・3回目は、西南女学院大学へ

女子大ということもあり、夫の過労死の話とともに女性ならではの結婚、出産、ライフプランについてもお話ししました。

命より大事な仕事はない!何においても自分を大事にしてほしいことをお話させていただきました。また夫が亡くなってからの、自分や子供たちの心の様子、グリーフケアが大事なことも話しました。

たくさんの感想をいただき、「過労死は知っていたけど実体験を聞いて、しっかり労働を学ぼうと思います」「自分を大事にしていきたいです」「自分の親が働き過ぎと思うので、話したいです」など過労死が実は身近に潜んでいることを感じとってもらえました。

とても貴重な体験をさせていただき、私も過労死を伝えていく大切さを学ばせていただきました。ありがとうございました。

福岡過労死を考える家族の会会員 遺族

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