新型コロナウイルスに関するQ&Aと労働相談ホットライン

Q. コロナウイルスの影響で、私の勤務時間が激増しています。このような状態が続くと、健康面も不安です。

A. 長時間労働の是正を求めることができます。コロナウイルスの影響だからといって、長時間に耐えねばならぬ理由はありませんし、過労死など健康被害も心配です。

電話相談

新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される昨今、内定取り消し解雇雇い止め等の労働問題が発生しています。

日本労働弁護団は新型コロナウイルスに関する労働問題についてQ &Aを発表しました(Q&Aで記載されている例を下記でもご紹介します)

また、2020年4月上旬、全国各地で新型コロナウイルスに関する労働問題相談ホットラインが実施されます。

新型コロナ労働問題Q&A、各地のホットライン実施日時、連絡先は上記リンクをご確認ください。

一人で悩まないで、相談してみませんか?


日本労働弁護団「新型コロナウイルス感染症に関する労働問題Q&A Ver.1」に掲載されているQ&Aのごく一例をご紹介します。実際のQ&Aでは、回答の結論に至るまでの法的根拠や考え方が詳しく紹介されています。気になる点があれば、ぜひ上記リンクからご確認ください。

Q. 感染拡大予防のために会社が休みになってしまいました。休みになっている間の給料は支払って貰えないのでしょうか?

A. 会社に対して、賃金全額の支払いを求めるべきです。

Q. 会社が休みにはなりませんでしたが、営業時間を短くするとのことで、私シフトが入らなくなってしまいました。

A. 会社に対して、減らされたシフト分の賃金全額の支払いを求めましょう。

Q. 私は正社員(無期雇用)で勤務してきましたが、会社から、コロナウイルスの影響で経営が厳しいので解雇する、と言われました。

A. こういった解雇は簡単にはできません

Q. 新型コロナにかかってしまいました。会社からは出勤するな、と言われています。この場合、賃金は支払われるのでしょうか?

A. 会社に賃金を支払う義務はないのが原則ですが、就業規則などで病気休暇制度などがないかどうか確認しましょう。また、傷病手当金を受給することができる可能性があります。

Q. 新型コロナに感染してしまい休業を余儀なくされました。原因は、毎日の通勤において余儀なくされる、満員電車だと思います。労災になりませんか?

A. 労災認定を得る可能性もありますが、まずは、傷病手当金の受給を検討しましょう。

Q. 最近、咳が続いてしまっています。新型コロナにかかってしまったかもしれません。会社からは自宅待機するよう言われています。会社の指示に従って自宅待機した場合、給料はもらえるのでしょうか
また、家族に感染者が出たことを理由に、健康である私にも自宅待機を指示された場合はどうでしょうか。

A. 会社から自宅待機を命じられた場合、基本的には、給料の全額を補償することを求めるべきです。

Q. 採用内定を得ていた会社から、今回の新型コロナの影響により事業縮小となったとの理由で、内定を取り消すと連絡がありました。何か対応できないものでしょうか。

A. 採用内定の取消しは、解雇と同じです。会社による内定取消しの有効性は、解雇と同様の要件によってその有効性が判断されるので、事業縮小だけを理由にした内定取消しは無効となる可能性があります

Q. 小学校が休校になってしまい、子どもの面倒を見なければならなくなりました。会社を休むことができるでしょうか。

A. 小学校の一斉休校により保護者である労働者が取得する休暇を特別休暇するよう求めましょう。

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