福岡シンポジウム2020のご報告

福岡では、2020年11月6日にシンポジウムが開催されました。開会前にダ・カーポさんが歌う「ぼくの夢」が流され、過労死をなくしたいという気持ちがひとつになったようでした。

共同通信社デスク川井猛さんによる「変わるか働き方、なくせるか過労死~アフターコロナと働きすぎ社会」と題する基調講演では、記者から見た過労死の実態や過労死防止が長期的には企業の利益になることについて、多くの取材事例をもとに報告がありました。

遺族報告では、電通事件の被害者高橋まつりさんの母美幸さんが、まつりさんのTwitter等のやり取り(「47時帰宅、47:40出社もあり得る」など)を報告しながら、いま苦しんでいる若者に対し、「追い込まれるまでがんばらず、休んでほしい」などと話されました。

福岡過労死等を考える家族の会からは、代表安徳晴美さんが、夫の公務災害認定を得た自身の経験を踏まえ、過労死をなくすために多くの方とつながりたいという決意を述べられました。

働き方改革という言葉で終わるのではなく、労働現場の実態を根本から変えないといけないと痛感する2時間でした。コロナ禍の中で開催自体も危ぶまれましたが、非常に意義のある集会となりました。

福岡家族の会世話人 弁護士 星野圭

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