人間らしい生活が保障される社会の実現をめざして(いのけん福岡活動報告)

「働く者のいのちと健康を守る福岡地区連絡会(いの健福岡)」とはすべての労働者のいのちと健康を守り、働きがいのある人間らしい働き方ができる職場をつくることを目的としている団体です。福岡過労死を考える家族の会とも共同して活動を行っています。

過労死は安全を無視した経済優先の政策・企業活動の結果、起こっています。

同様に人命よりも経済を優先した結果、新型コロナウイルス感染拡大は歯止めがかからず、医療崩壊を起こし、企業の倒産、雇止めなどの深刻な影響を及ぼしています。

いの健福岡ではコロナウイルスの感染拡大の影響による困窮者を支援する取り組みとして街頭相談会と食糧支援を行う「街角なんでも相談会」を6月27日に開催しました。

当日は食糧配布では80名分の食料をお渡しすることができ、8件の相談がありました。相談内容は医療費が払えず病院にかかれない、家賃を滞納し立ち退きを迫られているなど深刻な中身でした。ある相談では生活の不安はあるが、生活保護は受けたくないという制度への誤解や不安を聞くことができました。

取り組みの教訓としては生活への不安はますます広がっていることと、一方で困窮していても根強い自己責任の意識から「助けて」といえない実態があることを伺い知ることができました。「自助」「共助」ではなく「公助」をひろげ、憲法25条に基づいた人間らしい生活が保障される社会の実現を目指し、今後も連帯をひろげながら取り組みを続けたいと思います。

(働く者のいのちと健康を守る福岡地区連絡会 事務局 渡邉宏)

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