家族会に入会して

2017年6月、夫は突然43歳の生涯を終えました。
診断は虚血性心疾患の疑いでした。
すぐに過労死だと思いました。
前日出張に行き、翌日冷たくなって帰ってきました。

言葉では表現できない恐怖、悲しみ、後悔、怒り。

過労死だと思っても相談できる人も場所も分かりませんでした。
そんな時にニュースで過労死110番を知りました。
電話する勇気がなく、たどりついたのが家族会でした。

何をすればいいのかわからない、
何より生きていく気力を失くしていた私にとって家族会は支えとなりました。

初めて参加した時、ここでは弱音や怒りを隠さなくていいのだと安心しました。

二人の子どもを連れての旅行は私一人では困難でしたが、遺児交流会に参加するという形で実現することができました。

死別して3年半、過労死認定を受けて2年半の月日が経ちました。
私が住んでいる小さな地方都市でも過労死は起こっています。
家族会でお話しを伺い、身近に過労死を疑う事案があることに驚きました。
また当時の私と同じようにその方は孤独を感じておられました。

悲しみは消えることはありませんが、遺族がコロナ禍でも孤立しないように祈るばかりです。

(福岡家族会会員)

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